挑戦者から見て2勝1敗で迎えた第4局。
カド番であとがなくなった羽生棋聖がどのような将棋を指されるのか、注目していました。
第3局は横歩取りでしたが、今回は矢倉戦。
A図は永瀬六段が46歩とついた局面。
A図から、羽生棋聖の指し回しが見事でした。
以下、45銀、同歩、66歩、64歩、同金、66銀、同銀、同金、65桂打、88角、86歩、同歩、87歩、同金、57桂成。(B図)
手順が長くて恐縮ですが、堅陣の囲いがあっという間に潰れました。
B図以降も永瀬六段の粘りを許さず、羽生棋聖にとっては快勝と言ってもよい内容だったと思います。
これで、2勝2敗のタイとなり、決着局は8月1日に行われます。
絶対王者の意地か、最も勢いのある若き挑戦者か、非常に注目の一戦となりそうです。