あ行

相掛かり (あいがかり)

お互いに角道を開けずに飛車先を伸ばしていく戦法。主に居飛車党同士での戦い。


合駒 (あいごま)

飛び道具(飛車、角、香)で王手されたときに、その王手を防ぐため、途中に打つ駒のこと。


相振り飛車 (あいふりびしゃ)

先手も後手も振り飛車をすること。主に振り飛車党同士の戦い。


悪手 (あくしゅ)

悪い手。形勢を損ねる手。


味がいい (あじがいい)

パッとみての感触。

あ行-い


居玉 (いぎょく)

玉が最初の位置から動かない状態のこと。

 

いじめる (いじめる)

低い価値の駒で、高い価値の駒を追い詰めようとすること。

 

忙しい (いそがしい)

自陣が切羽詰めっている状態。

 

一局 (いっきょく)

将棋の1ゲームのこと。


痛い (いたい)

ある手の応手に困るさま。

 

あ行-う


浮き駒 (うきごま)

自陣の駒との連携がなく、離れている駒がある状態。


浮き飛車 (うきびしゃ)

先手なら26飛車、後手なら84飛車の状態。


受け (うけ)

相手の指し手に応接すること。防御すること。


打ち歩詰め (うちふづめ)

持ち駒の歩を使って、相手の王を詰みの状態にすること。


上手 (うわて)

自分より強い人。棋力が上の人。


あ行-お


王手飛車 (おうてびしゃ)

王手と同時に飛車取りをかけること。


押さえこむ (おさえこむ)

相手の動きを封じること。


お手伝い (おてつだい)

相手に利のある手を自ら指してしまうこと。


重い (おもい)

自分の駒同士で邪魔をしあって働きの悪い状態。


か行

形作り (かたちづくり)

負けだとわかっているが、一手違いの形を目指すこと。

 

金駒 (かなごま)

金や銀をひっくるめた言い方。

 

感触 (かんしょく)

指し手の手応え。


か行-き

利かし (きかし)

相手の陣形を乱し、不本意な受けを強要させること。


キズ (きず)

将来狙われそうな弱点。


鍛えの入った手 (きたえのはいったて)

実戦の経験や勘から捻り出した、負けにくい手。


逆王手 (ぎゃくおうて)

相手に王手をかけられて、それに対して王手で返すこと。


切れる (きれる)

攻めが乏しい状態。


か行-く

食いつく (くいつく)

相手の駒が張り付いて、ほどけない状態。

 

位 (くらい)

歩を五段目まで進めた形。

 

苦労が多い (くろうがおおい)

陣形に不備な状態が多いこと。


か行-け

軽手 (けいしゅ)

軽妙で味のある指し手。


形勢 (けいせい)

ある局面での優劣や、情勢。


か行-こ

こびん攻め (こびんぜめ)

王の斜めのライン。例えば28玉37歩の状態で55に角がいるとき、36歩とすることをこびん攻めと言う。


駒割 (こまわり)

駒の損得。



さ行

最善手 (さいぜんしゅ)

その局面で、最もいい手を指すこと。


指す (さす)

手を進めること。囲碁では「打つ」と言う。


捌き (さばき)

駒を無駄に遊ばせないで生かすこと。


さ行-し

仕掛け (しかけ)

駒組みが終わり、戦いが開始される状態のこと。

 

下手 (したて)

相手より級、または段が下の人のこと。

 

質駒 (しちごま)

寄せ合いの最中、必要な時にいつでも相手の駒をとることができる駒の状態。

 

凌ぐ (しのぐ)

相手の攻めを受けきること。

 

勝負手 (しょうぶて)

一発逆転を狙う手。

 

奨励会 (しょうれいかい)

日本将棋連盟が設けた機関で、プロ棋士を養成する場所。


さ行-す

筋 (すじ)

効率的な指し方。


雀指し (すずめざし)

飛車、角、桂、香を活用して端を一転に集中して攻める指し方。矢倉戦でよくみられる。


さ行-せ

千日手 (せんにちて)

同じ局面が繰り返し現れること。4回同じ局面が出現すると、初手から指し直しが行われる。


さ行-そ


俗手 (ぞくしゅ)

重い攻めや、単純な攻めの手をいう。


即詰み (そくづみ)

王手が途切れずに、そのまま詰みに至ること。


底歩 (そこふ)

最下段に歩を打って受けること。